each day it's mine

オランダが好きだって言い張る女。

それってなんか違うんじゃない

 

お父さんに言われました。

北海道を一人で旅しているときに。

 

初めて、一人で飛行機に乗って電車に乗って

バスにのって歩いてときどき躓きながら。

北海道を旅していました。

 

2日目、私はバスツアーの集合時間に起床。

終わったと思いながらできることをすべてしました。

 

いつもなら早くても40分かかる支度を5分でして、

どうにか待ち合わせの場所へと向かったけれど、

さすがに無念な結果。

 

特急に乗ってツアーのバスを追いかけました。

旭山動物園で1時間遅れでなんとか合流しました。

 

旭山動物園は見ごたえもあれば、とても広い。

1時間遅れの私は、効率的に園内を廻りました。

 

おかげですべての動物を写真に収め、

バスに戻ることができました。

 

園内では速足、ごはんを食べることもなく、

無我夢中で歩きました。

 

動物たちはチャーミングで、

かばは思ったより大きくて、

ツルは思ったより聡明で、

シロクマはお尻を向けてばかり。

 

案内の言葉は手作り感満載で

園内で働く人の愛を感じました。

 

そんなこんなで2時間。

ハプニングありきで、私はへとへと。

 

その後も北海道の雄大な景色に深呼吸。

21時前にホテルに到着しました。

 

疲れと高揚感と達成感で誰かと話したくなりました。

 

母から電話がかかってきました。

「もしもし」と電話にでて今日のことを。

 

続いて父に代わりました。

「たのしかった?」と聞かれました。

「たのしかったよ!」と答えました。

 

そして、動物園での話をしました。

ハプニングがあったにも関わらず、全部の動物に会えた。

意地でも全部見てやろうと思って頑張った。

頑張ったんだよってアピールしました。

 

「よかったね。でも、それってなんか違うんじゃない?」

お父さんは言いました。

 

言い分はこうです。

ツアーを満喫することにがんじがらめになっていて

楽しむことに必死になってる。

もっとマイペースに無理しないで楽しんだらいいって。

お父さんは言いました。

 

そして気付いた自分の必死さ。

言われてみればそうでした。

胸がどきっとしました。

 

もちろん楽しかったけど、なんか違うのか

そっか、そうか。

 

 

ねんより